UX JAM9 のまとめ
5月25日にUX MILK主催のUX JAM9について参加したのでぽちぽちまとめようかと思います。
今回、このイベント2回目だったのですが、前回同様、立って話聞くのかなと思ってましたが、まさかの椅子あり、PC持ってくればよかったとちょっと後悔。
色々な勉強会行ってますが、今回のが一番濃くて面白かったです。違う意味で。
主催サイト:UX MILK
自分のmemoも踏まえてLTの簡易にまとめてみました もし公開がダメな情報ありましたら削除致しますのでご連絡いただけばと思います。
株式会社ISAO 久保田成人さん
"UXのための心理学(仮)"
・アンカリング効果
→指示されたある基準に判断が影響受ける事
・知識の呪縛
→自分も知っているからという考えは注意する
・フレーミング効果
→同じ事言っても表現の違いで全く印象が変わる事
→自分の支持する情報ばかりに目がいってしまう
・IKEA効果
→自分で組み立てたものには、それに応じた付加価値を感じる事
・ハロー効果
→ある日ひとつの特徴の良し悪しが他の特徴への評価を歪めてしまう事
・自己奉仕バイアス
→ある結果の理由を自己の行動が原因だと思い込むこと
・テスト効果
→記憶は、人から見聞きしたときよりも、思い出すときの方が定着すること
・ツァイガルニク効果
→できたことより、できなかったことの方が印象に残ること
株式会社メンバーズキャリア 三上陽平さん
"Webサイトの「断捨離」における4つのステップ"
渋谷駅内のmap→情報があふれているので、情報の断捨離しませんか。
step1.最小単位の要素に切り出す
ex:サブナビゲーション・ナビゲーションを例に
リンク、ボタンなどを機能単位で切り出す
「会員登録」「マイページ」「新規会員登録」「初めての方はこちら」「サイトマップ」「ログイン」 など
step2.ラベリング
・重複している機能・意味はないか?
既存「ログイン」「マイページ」 など
・塗り仮名の違い、表記ゆれはないか?
お問い合わせ「お問合せ」「お問い合わせ」などバラバラなのを、一括にする
→不要な情報は削除、断捨離する
step3.グルーピング
ex:ログイン既存「ログイン」「購入履歴」/問い合わせ「お問い合わせ」「FAQ」などに
step4.ゾーニング
→step3でグルーピングした名前でワイヤーに落とす
このクライアントの理解が深まる。ユーザーが情報を見つけやすくなる。
制作会社の工数が減少する。
壊して→断活離して→まとめて→配置し直す
UX仙台/ギルドワークス株式会社 ちゃちゃきさん
"UXの薄い本『UX白書』のあまり紹介されないところを紹介するよ!"
UX白書?→UXに造形の深い人が30人集まって話し合った結果をまとめたもの。検索すれば公開されてます
このUX白書のあまり紹介されてない、他に書いてある部分の紹介。
UXの視点
・現象としてのUX →ex:健康 →ユーザー体験
・研究分野としてのUX →ex:医学 →UX研究 UXD研究
・実践としてのUX →ex:医療行為 →UXデザイン
現象としてのUX
経験する→動的な変化
ある経験→全体的な意味
共体験→ある状況を一緒に体験
期間
予期的UX(体験を想像する)→一時的UX(体験する)→エピソードUX(ある体験を内省する)→累積的UX(多種多様な利用期間を回想する)
他にも
・UX要素(文脈、ユーザー、システム)
・実践(手法・ツール、コンセプト、組織における活動)
など紹介します。 日本語版20P、英語版12P にのってます
株式会社みんなのウェディング 今泉歩美さん
"みんなのウェディングで行っているユーザーインタビューについて"
サービス:結婚を考えているすべての人に結婚式の本当を伝え、みんなが後悔のない結婚式をあげられる
ユーザーとは?
→自分たちがユーザーになれないサービスならでは課題
チームでユーザーインタビューをやってみた
目的→解決するべき課題とユーザーの利用シーンを明らかにする
やってみたこと
1.簡単に取り組みやしやすい形
・とりあえずインタビューの練習をしてみる
・初めての人は議事録係でまずは参加
2.情報を共有
・みんなにインタビューすることを事前にお知らせ
・インタビュー内容をみんなが見られる場所に残す
・どんな風にサービスを使ったか動画で撮影
実際にやってみてよかったこと
・ユーザーの気持ちが分からない
→サービスの利用経験が無くても感覚が分かる
・主観的な意見
→ユーザーからの意見を集めたことで客観視出来る
・インタビューした人しか分からない
→チームみんなにユーザーの声が届く仕組み
「みんなが直接ユーザーに触れ合えたことで、課題意識の熱量が上がる」
まとめ
→サービス開発者は数字を見るのも大事だけど、ユーザーの顔を想像しながら開発できたら理想
→最初から上手くは出来ない。失敗しながら色んなやり方を試してみる
株式会社リクルートテクノロジーズ 酒井洋平さん
"いちばんたいせつにしたいこと"
・いちばんたいせつにしたいと思ったことってありますか?
・死の体験旅行で感じたこと(詳しくは検索してください)
以下4つのカテゴリーについて5個つづ大切だと思うものを書き出してみてください
・もの
・自然
・活動
・ひと
→パッと思いつくか?
一人ひとりさいごに残るたいせつなものは異なるかとおもいます
→人生には残りの時間があります
時間、記憶、感情、対話、言葉
みんな一人ひとりの大切な「時間」をもらってそのサービスを提供している
「時間」をもらって見てもらっているからもっと大切にしよう(すいませんちょっと曖昧です)
株式会社グレンジ 鷲山優作さん
"スニーカーから学ぶUIUXデザイン"
スニーカーはもちろん、人間中心設計でのデザイン
→学ぶべきUIUXで溢れている
まぁまぁUXを語れるスニーカーランキング Best3
3位:NIKE OVIDIAN 操作性(UI)1/5
→ヒックリ返しても履けるの2パターンで履ける。
→しかしヒックリ返すと裏なので普通に綺麗で操作性で良いとは言えない
2位:adidas MICROPACER 操作性(UI) 2/5
→情報を入力すればスピード、消費カロリーを計算できるマイクロプロセッサーを搭載
→デザインはかっこいいが、情報入力する際にしゃがみこんで入れる必要がある(靴に直接)
1位:Reebok INSTAPUMP FURY 操作性(UI) 5/5
→靴は、シューレースを締める事でホールドさせる という概念を覆し、空気の圧で足にフィット&ホールドさせる新鮮なシステム
→わくわく度、デザイン性、履き心地も◎
UIUXデザインにおいて大事な事は
・おもてなしの精神
おしつけや過剰な反応、作り手のエゴ
・一切削除
Crevo株式会社 中村晃之さん
"顧客と向き合うために、Crevoで実践している2つのこと"
サービス:動画・映像を制作できるサービス
1.システムリリース前のユーザーテストの導入
・テスターをピックアップする
→ペルソナが熟練したクリエイターの場合:システム利用している社内のクリエイティブ部門の人
→ペルソナが登録して間もないクリエイターの場合:最近入社してきたあまりサービスの機能を全く使ったことがない人
・シナリオベースで制作してもらう
→具体的な操作は指示しない、「〜をしてください」というシナリオのみでテストを行う
・モニターで観察する
→テスターにはなるべく他人の目を気にせずシナリオに集中してもらえる環境を作る
→テスターの横等ではなく後ろやかなり距離をとったとこで観察する
・テスターから感想を聞く
→誘導尋問にならないように「単純な感想」を聞く
・よかったこと
→直接フィードバックがもらえるのでモチベーションアップにつながる
→「これでわかるだろう」という主観を捨てられる
→リリース後にプロダクトの評価を落とさずに済む
2.動画納品後のクライアントヒアリング
システムや納品後の感想だけでなく、あくまでも顧客体験としてどうだったか?
「どうやってこのサービスを知ったか?」
「営業の対応はどうだったか?」 など。
よかったこと
ペルソナでなく存在ユーザーを元にデザイン・チーム開発ができる!
システムだけでなく顧客体験で困っていることがわかる次のサービス企画に繋がる
NTTレゾナント株式会社 豊野 雄さん
"わかっている”ふり”をしていた教えて!gooのUX"
自分たちのサービスをどのぐらい使ってますか?
→もっとユーザーに寄り添ったサービス作りがしたいよね
1Q PER DAY 始めました
1Q→1質問 PER→につき DAY→1日
「1日1質問、デバイスを変えて、質問する」
狙い
・ユーザーが言語化しにくい課題を発見しよう
・ユーザーの気持ちを体験しよう
1.本日のデバイスを通知
2.質問投稿
3.競合にも(他サービスを使って見る)
4.書き込む
他など使って見ることによって色々思おうことが色々出てくる
やってみてわかったこと
→思ったよりサービスを使ってなかった、全然ユーザーのことわかってなかった
わかっていた"ふり"をしていた
・ユーザーが感じでいることは、実際に体験してみないとわからない
・ユーザーテストやユーザーインタビューも大事だが、限界がある
結論
自分がユーザーになることが一番大事
今回はTLが多くあり、いいお話がたくさん聞けました。
こうやって何回かお話聞いていると、人によって違う部分も多少あるものの、成功しているサービスにはやっぱり共通点や行っていることって多いなと思いました。
あと、1回ぐらいしたら様々なお話がもっと集められるような気がするのでそうなった時にみんなが言う的な感じでまとめてみたいと考えてます。